食事健康ドットコム

食事を変えてみんなで健康になろう。食事と健康は多くの人にとって一生切り離せない大事なテーマです。 食べることで体が作られ、その健康状態を維持するための重要な要素もまた食事。毎日の食事から健康になるのが1番ですよね。

癌や心臓病の発生率が1/3!健康で美味しい地中海料理とは。

      2017/09/08

スポンサーリンク

健康な地域料理と聞くと、何を思い浮かべるでしょうか?やはり我らが和食、長寿の沖縄料理、ヘルシー代表の精進料理など、日本のものを浮かべることが多いでしょう。一方、不健康な食事と言われると、どうしても“欧米化された食事”と思ってしまいませんか?今回は、そんな常識を覆す、地中海料理を紹介したいと思います。

健康食として注目!地中海料理とは?

ヨーロッパや北アフリカなど地中海に面した諸国の、海産物を豊富に使った料理を地中海料理と言います。イタリア、スペイン、ギリシャ、ポルトガルなどが代表です。モロッコが含まれることも。肉類をあまり使わず、オリーブオイルやナッツ、果物など香りの引き立つものが使われるのが特徴です。

地中海と呼ばれるエリア、ヨーロッパの南は、実は癌や心臓病の発生率がアメリカや北欧に比べて1/3弱と言われています。同じ欧米であるのにどうしてこうも違うのでしょうか?

その理由は以下のようなところにあります。

  • トマトなど栄養価の高い野菜をいっぱい食べる!
  • きのこや豆もたくさん食べて腸内環境も良好!
  • 肉よりもシーフード!地中海の新鮮な魚を食べる!
  • 良質な油、オリーブオイルの摂取が多い!
  • ハーブや香辛料を良く使うので塩分控えめ!
  • 糖質・主食の摂取が少ない!

つまり、減塩、減糖、減悪い油…という、素晴らしい食生活なのです。

スポンサーリンク

ダイエットにも健康にも良い、地中海料理とは?

そもそも地中海料理ってピンと来ないところもありますよね。どんな料理があるのでしょう?今回はわかりやすくメニューを参考にしながら、その効果についてご紹介します。ご自宅で作れる簡単なメニューもありますので、是非試してみてくださいね。

オシャレなレストランなどで女性に人気の地中海料理。実はダイエットにも健康にも良い、いろんな効果があるってご存知でしたか?美味しくてヘルシーで、更にダイエット効果もあるなんて嬉しいですよね。

地中海料理のメニューから健康効果を学ぼう!

地中海料理、というジャンルは知っていても具体的にどんな料理があってどんな食材が使われているのか、あんまりよくわからないですよね。外食で地中海料理を食べる機会もあまり無いのではないでしょうか。美味しいメニューと嬉しい効果をご紹介しますので、皆さんの参考になれば幸いです。

ひよこ豆のトマトスープ

ひよこ豆をトマトの水煮とコンソメで柔らかくなるまで煮込んだ、イタリアベースのメニューです。エキストラバージンオイル、ハーブ、にんにくなどで味付けします。

◆ひよこ豆
→良質なたんぱく質が豊富なため、血糖値の急上昇を抑えてくれます。イソフラボンがコレステロールを下げてくれるため、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを減らしてくれるのはもちろん、ダイエットにも適しています。

◆トマト
→トマトといえばリコピンですよね。リコピンには基礎代謝を上げてくれるため、脂肪を燃焼させてくれます。脂肪の蓄積も抑えてくれるので、ダイエットはもちろん健康面にも嬉しい効果ですね。ですが食物繊維はあまり含まれていませんので、便秘が気になる方は他の野菜で補いましょう。

◆エキストラバージンオイル
→非加熱でも食べられるオリーブオイルのことです。ピュアオイルと書いてあるものは必ず加熱調理してください。悪玉コレステロールの数値を下げ、善玉コレステロールの数値を上げてくれます。動脈硬化の予防はもちろん、最近では抗がん作用についても注目されています。

魚介たっぷりのブイヤベース

ムール貝やオマール海老、イカやタコなどの魚介類をふんだんに使った、体に優しいスープです。味付けはトマトやブイヨンなどお好みで。

◆ムール貝
→特に不足しがちなビタミンB12や亜鉛、ヨウ素などが含まれています。ビタミンB12は貧血の予防になりますし、亜鉛などは甲状腺の機能を整えてくれるので、気持ちが少し不安定な時にオススメです。

◆海老、カニなどの甲殻類
→甲殻類に含まれる食物繊維は動物性。有害物質の排出を促し、コレステロールの数値を下げてくれます。肥満防止や免疫力アップの効果が。目の病気の予防効果もあり、加齢黄斑変性や白内障が気になる方は是非。

◆イカ
イカに含まれるタウリンは血液をサラサラにし、心臓や肝機能を整えてくれます。脂肪肝の予防にもなりますし、血糖値の急上昇も抑えてくれます。地中海料理とは関係ありませんが、小腹が空いてどうしても間食したい時はスルメイカがオススメですよ。よく噛む事で、意外と満腹感を得られます。

ハーブが香るトマトのリゾット

赤パプリカやニンジン、にんにく、玉ねぎなどを湯剥きしたトマトと一緒に炒めましょう。生米を入れて仕上げにローリエやオレガノで香り付け。心も体も温まるポルトガル風リゾットです。

◆赤パプリカ
→色によって栄養素が違いますが、今回は赤パプリカを。唐辛子のイメージが強いカプサイシンですが、赤パプリカの色素にも含まれています。抗酸化作用があるため、血管年齢も肌年齢も若々しく保ってくれます。代謝も良くなるので、冷え性にも効果的。辛いものが苦手な方は赤パプリカで代用しましょう。

◆ローリエ
→料理した際は食べる前に取り除くと良いでしょう。直接食べてしまうと、なかなか美味しくないです。胃の働きを整えてくれる作用があり、食欲不振や胃もたれにも効果があります。整腸作用があるため、便秘の方にも軟便の方にもオススメ。腸内環境を整えることで老廃物質が溜まらなくなり、痩せやすい体質になります。

◆オレガノ
→妊娠中の方はオレガノはあまり好ましくないようです。ローリエと同じで消化を促進してくれる作用がありますが、疲労回復やストレスにも効果的です。また、ストレスから来る頭痛や生理痛も和らげてくれるので、心身共にお疲れ気味の方はオレガノを使った料理を食べてのんびりお休みしましょう。

彩り鮮やかな魚介のマリネ
サーモンやイカ、タコなどをオリーブオイルとレモンで和えて、野菜を美しく盛り付けましょう。パプリカやトマト、ジェノベーゼで彩り鮮やかにオシャレなディナーを。

◆サーモン
→強い抗酸化作用があり、体の中もお肌も細胞を健康に保ってくれます。油と摂ることで吸収率が上がるので、マリネは理に適った調理法ですね。筋肉の疲れを回復させる効果があるので、眼精疲労にもオススメです。

◆レモン
→大量に食べることは出来ませんが、毎日少しずつ香り付け程度に使うようにしましょう。代謝が上がるのでダイエットはもちろん、むくみの解消にもなります。便秘にも効果があるので、美肌にも繋がりますね。お肉ともお魚とも相性が良いので、調理しやすいと思います。

◆バジル
→ジェノベーゼに使われるバジルには鎮静作用があるため、眠れないときのハーブティーにオススメです。こちらもやはり消化促進の効果があるので、胃痛や胃もたれが気になるときは是非バジルを。

簡単にではありますが、地中海料理とその食材の効果についてご紹介させて頂きました。ご家庭で簡単に作れるものが多いですね。この他にも魚を使った料理では、赤身よりも白身の方が多いようです。白身魚とハーブや野菜の香りは白ワインととても相性が良いです。ワインも4分の1本程度でしたら体に障ることはありませんので、海の幸の香りを楽しみながら、健康的な食生活をお送りください。