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体の塩分を排出する!塩分の過剰摂取の危険と、排出するための食事や習慣。

      2017/09/08

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塩分の過剰摂取は体によくないと聞きますが、具体的にどのような害が及ぶのでしょうか?

まず塩分の過剰摂取がもたらす影響で顕著なものは喉の渇きです。摂取した塩分は体内でナトリウムになります。このナトリウムが血液や消化液などに運ばれるわけですが、この運搬作業を担当するのがカリウムです。

しかし塩分を過剰摂取するとカリウムの量がナトリウムの量に対応することができなくなり、体内にある水分を使って塩分濃度を薄めようとします。 そのため脳は水分を取り入れるよう体に命令を発するわけですが、この命令が喉の渇きをもたらすのです。

また塩分の過剰摂取は血圧の上昇を招きます。これも塩分濃度を薄めようとする体の働きによって引き起こされます。これまで考えてきたように、塩分濃度を薄めるためには水分が必要となります。そのため体は水分の排出を抑制し、細胞外液に多くの水分を送り込みます。細胞外液の中には血液も含まれており、塩分を過剰摂取すると血液量が増えます。その結果血液が血管に圧力をかけるようになってしまうのです。
また同じような流れがむくみを生じさせることもあるのです。

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確かに塩分を控えることは体の健康と美容を維持することに不可欠であることが理解できます。しかし味のしっかりとついた料理が好みであり、薄味の料理は好みではないという人は大勢います。ではこのような人はどのようにして自分の好みを変化させることができるのでしょうか?

ではまずは塩分の過剰摂取を続けることでもたらされる体の異変に注意を向けてみましょう。そのような食生活がいかに危険であるかを理解しておけば、食事の好みを変化させる必要性について理解できるはずです。その後、塩分の過剰摂取を避けるために行うべきことについて考慮したいと思います。

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塩分の過剰摂取でもたらされる病気

塩分の過剰摂取が続くと、深刻な病気がもたらされることもあります。そのいくつかをここでご紹介します。

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高血圧症

先にも述べたように、塩分の過剰摂取は血圧の上昇を招きます。そしてこの状態が続くと血圧が常に高い状態で保たれてしまうために、高血圧が引き起こされます。

またナトリウムの排出は主に腎臓の濾過機能によって行われています。そのため塩分を常に過剰摂取していると、腎臓はいつもフル稼働している状態になります。疲れが溜まった腎臓の濾過機能は次第に衰えていくわけですが、この機能が弱ると体中に毒素が蔓延してしまう恐れがあります。こうした状況を防ぐために、自律神経は腎臓を通る血液量を増やして腎臓の働きを促します。

しかし血液量が増えれば血圧が高くなるわけですから、このような状況も高血圧を引き起こす要因となります。一時的な塩分の過剰摂取が健康上の大きな問題を招くことは滅多にありません。しかしそれが続くと命にかかわる病気がもたらされることがあります。多くの場合、塩分の過剰摂取によってもたらされる深刻な病気の最初の段階が高血圧です。

腎臓疾患

塩分の過剰摂取は腎臓に大きな負担をかけます。上記でも述べたように、疲れた腎臓を働かせようと自立神経が作用するわけですが、このような状況は腎臓をさらに疲労させます。疲労が蓄積した腎臓の濾過機能は衰えてゆき、腎臓疾患に陥る危険があります。

心臓疾患

塩分の過剰摂取は心臓にも負担をかけます。血液量が頻繁に変化すればそれだけ心臓のペースも乱れることになります。このような状況は心臓にとって負担となります。また体内のナトリウムはカリウムと一緒に細胞間を移動し、電気刺激を細胞に伝えます。

この刺激は筋肉の伸縮を招くわけですが、当然のことながら心臓も筋肉によって動いています。そのため塩分の過剰摂取によってナトリウム量が増えることで心筋に影響する異常な電気刺激が起こってしまい、心臓の鼓動が不規則になることがあります。これが不整脈となり、頻繁に生じるようになると心臓疾患を生じさせます。

塩分の過剰摂取を防ぐためには?

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どうしても味の濃いものを好んで食べてしまうという人がいます。それでもこのような好みを変化させることは容易ではないと感じ、落胆する必要はありません。

実は人間の舌は私たちが思っている以上に順応性があります。そのため塩分を控えた食事を習慣とすることで舌がその味に慣れ、薄味のものを美味しいと感じることができるようになるのです。少しずつでも構わないので塩分を減らした食事を取るように心がけることで徐々に舌が減塩に慣れていき、塩分の過剰摂取を防ぐことができます。

塩分を取り過ぎたと感じたら

家族や親しい友人は自分が減塩していることに協力的な態度を示してくれます。

しかし状況によっては塩辛いものを食べなければならないこともあります。たとえば上司に食事やお酒を飲みに誘われた場合、「自分は減塩してますので」といって誘いを断ったり、食事の席で「自分は減塩を心がけていますので、このようなものは食べれません」などということはできないかもしれません。

ではこのようなシーンでは泣く泣く塩分を過剰摂取しなければならないのでしょうか?こうした状況に直面した場合、助けとなる成分があります。それはカリウムです。カリウムには体内の塩分と水分とを結びつける働きがあります。また利尿作用もあるために、塩分を体外に排出するのに役立ちます。

そのため食事が終ってからカリウムが多く含まれるものを食べ、余分な塩分を体外に排出するように心がけます。カリウムが多く含まれている食材は、干し柿、トマトジュース、焼き芋、バナナそしてキウイフルーツなどです。どの食品も比較的容易に入手できるものですので、塩分の多い食事を取った後にこれらのものを食べることができます。

またどうせなら、食事やお酒のおつまみとしてカリウムが多く含まれるものを食べればよいのではないかと思われるかもしれません。もし自分で好きなものをオーダーできる状況にあるのなら、そのようにすることができます。
お酒のおつまみとして出されるもので、カリウムを多く含む主な食品はアボカド、ほうれん草、枝豆、そして鰹の刺身などです。もちろん体質や個人差があるために、これらの食品をどれだけ食べればよいのかに関する詳しい情報をの述べることはできませんが、カリウムに塩分を排出する働きがあることは事実ですので、この点を意識するべきです。

また先にも触れたように、カリウムには体内の塩分と水分を結びつけ、それを排出する働きがあります。そのため十分な水分を摂取することも必要です。アルコールが体内で分解されるとき、体は水分を必要とします。そのためせっかくカリウムを摂取しても、お酒で水分補給するなら、それが無駄になってしまう可能性があります。そのためアルコール以外のもので水分補給を行うようにし、塩分を排出するようにします。

習慣的な塩分の過剰摂取は大変危険です。そのため味の濃いものが好きであるという人は、すぐに減塩対策を行うべきです。

またもともと薄味のものが好みであるという人も、食事会や飲み会が多くなるシーズンは注意が必要です。塩辛いものを食べる頻度が高くなれば、それだけ健康や美容に及ぶ影響は大きくなります。

そのためカリウムと水分の摂取を心がけ、不要な塩分を体外から排出するように心がける必要があります。減塩は一見すると大変なことのように感じられますが、実際に行ってみるとそうではないことに気付くはずです。それで私たち全ては今回考慮した点を意識した食生活を送るよう、常に心がけるべきです。