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身近な食事で癌予防、対策に!?癌細胞に効果的な食事

      2017/09/08

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人が怖い病気としてまっさきに思い浮かぶものの1つが、癌ではないでしょうか。

目に見える病気でなく、誰でもかかる可能性がある癌。遺伝や体質も関係するとはいえ、少しでもリスクを減らしたい…というのは、誰しも思うことではないでしょうか。

癌細胞に効果あり!?癌予防の栄養が摂れる食事とは

発癌性のある成分はたくさんあります。たいていの場合、少量であるならそれらを摂取しても体に害が及ぶことはありません。しかし大量摂取や定期的な摂取は癌を引き起こす可能性が高まるために注意が必要です。

人の体質はそれぞれ異なるためにがん抑制遺伝子の働きが活発な人がいればそうでない人もおり、発癌性成分の摂取量だけで癌が発生する確率を算出することは不可能です。

そこで大きな働きをするのが癌を予防する成分を含む食べ物です。これらを摂取することで癌細胞の発生を抑えることができます。ではどのような成分が癌予防に効果的なのか、そしてそれらの成分はどのような食べ物に含まれているのかを見てみることにしましょう。

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癌細胞の発生を抑制する!ゲニステイン

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ゲニステインという成分が癌細胞の発生を抑制する効果があることがわかっています。癌細胞はいわゆる異常細胞で、体が摂取した栄養素や酸素を吸収して大きくなっていきます。

このようにして成長するために癌細胞はその周囲に毛細血管を作ります。この毛細血管を流れる血液を通して栄養素や酸素が癌細胞に運ばれるようにするのです。ゲニステインには癌細胞が毛細血管を作るのを抑制する作用があります。

そのため異常細胞の拡大が抑えられるのです。ゲニステインには前立腺癌、子宮頸癌、脳腫瘍、乳癌、そして大腸癌に対しての予防効果があることがわかっています。またゲニステインはイソフラボンの一種であり、イソフラボンを含む食品に多く含まれています。

代表的な食べ物として挙げることができるのは大豆です。大豆そのものを食べることも非常に効果的ですし、加工食品である納豆豆腐、それに豆乳などにもイソフラボンがたくさん含まれています。

また最近ではコーヒーにも含まれていることがわかり、癌抑制効果のある飲み物として注目を集めています。

細胞の酸化を抑えるリコピン

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リコピンという成分にも癌細胞を抑制する効果があります。この成分の働きは大きく分けると二つです。一つはゲニステインと同様、癌細胞が血管を作り出すのを防ぐこと、そしてもう一つは細胞の酸化を防ぐことです。

細胞が酸化するとそれが壊れてしまい、異常細胞に発展することがあります。そのため細胞の酸化予防は非常に重要です。この点でリコピンは大きな働きをするわけです。

リコピンが多く含まれている食べ物はトマト、スイカ、ピンクグレープフルーツ、そしてさくらんぼなどでます。特にトマトにはたくさんのリコピンが含まれていることがわかっています。

またリコピンは脂溶性であり、油脂分に溶けた状態で体に吸収されます。ですからトマトと一緒にドレッシングなどをかけて食べると効率よくリコピンを摂取できます。お勧めなのは生トマトにチーズを載せ、オリーブオイルをかけて食べるというものです。

乳製品、そしてオリーブオイル双方にリコピンの吸収を助ける働きがあるからです。また加熱するとリコピンの吸収率が2倍以上に拡大されます。そのためトマトソースのパスタなどもお勧めの料理です。

抗がん剤にも使用されるイソチオシアネート

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あまり聞きなれない成分かもしれませんが、イソチオシアネートという成分が抗癌剤に使用されることがあります。特に乳癌に効果があるとされるこの成分は、私たちが日常的に食するものにも含まれています。

それはアブラナ科の野菜です。具体的に述べるなら白菜、キャベツ、大根、カイワレ、チンゲン菜、ブロッコリー、カリフラワーなどです。しかしイソチオシアネートは熱を加えられると消滅してしまいます。

実際これらの野菜を加熱した場合、イソチオシアネートの含有量は約半分になってしまいます。そのためこの成分を効率よく摂取するには生で食べるのが一番です。

チンゲン菜、ブロッコリー、そしてカリフラワーは生で食べることは難しいかもしれません。(カリフラワーは実は生で食べると美味しいですよ!)、しかしキャベツや大根、そしてカイワレなどはサラダとして生で食べることができます。また白菜は漬物として食べられることが多く、この野菜もイソチオシアネートを効率よく摂取するのに適しているといえます。

癌の原因をブロックするビタミンC

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美容効果の高いことで知られているビタミンCですが、実は癌予防にも効果があります。魚や肉のタンパク質が分解されたときに発生する2級、3級アミンと発色剤として使われている亜硝酸塩を同時に食すと発癌性物質であるニトロソアミンが発生します。

しかしビタミンCはこの物質が生成される前の過程でアクションを起こし、癌を予防してくれます。ビタミンCには亜硝酸塩を一酸化窒素に変換し、アミンとの反応を防いでくれるのです。そのため発癌性物質であるニトロソアミンは発生しません。

ビタミンCを多く含む食べ物はアセロラ、パセリ、柑橘類の皮などです。そしてビタミンCは加熱すると失われてしまいますし、体が一度に蓄えることのできる量が決まっています。そのためビタミンCを含む食材をなるべく火を通さずに食べることや、一度に食べず小まめの摂取する方がおすすめ。

このように日常生活の中で癌を予防してくれる食材はたくさんあります。また食べ方によってもその効果が大きく左右されることもあるために、食材に含まれている成分やその特性をよく考慮するべきです。