食事健康ドットコム

食事を変えてみんなで健康になろう。食事と健康は多くの人にとって一生切り離せない大事なテーマです。 食べることで体が作られ、その健康状態を維持するための重要な要素もまた食事。毎日の食事から健康になるのが1番ですよね。

デスクワーク病でもある痔を改善したい!毎日の食事でお尻に優しくしよう。

      2017/09/08

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誰にも気付かれず、つらいとも言えず、痛く、そしてトイレの時間が苦痛になる…人知れず苦痛を味わうという病気の1つがこの“痔”という病でしょう。特に、座り仕事をしている時間が長い人などは、職業病的に悩まされている人も多いみたいです。

椅子に柔らかいクッションをひいたり、持ち運びできる携帯ウォシュレット(そんなものあるのかい)を手放さなかったり、とにかく出来るだけ辛くないよう試行錯誤をしている人もいれば、こうゆうもんだとあるがままを受け止めている人も。

どちらにしても、1mmでも改善させたい!というのが痔の方の共通認識ではないでしょうか。

痔と食事との関係

便秘

痔で悩む人は思いの外多く、日本人の3人に1人が痔だと言われることもあるようです。その一方で、恥ずかしかったり、おっくうだったりといった理由で、専門医にかかるのに二の足を踏んでしまう人も少なくないようです。

誰もがかかる可能性があると言われる痔ですが、食生活との関係は深いと言われています。

痔の原因には、座りっぱなしやストレスなど、色々なものがあり、複数の原因が重なって発症することもあるようです。それらの原因の中に、便秘や下痢があります。痔を防ぐため、また痔の悪化を防ぐためには、肛門に負担をかけない便を出すことが重要になります。便の調子を整え、便秘や下痢でない、スムーズな排泄をするためには、食生活の改善が重要になってきます。

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痔にいい食事・食品

痔を防ぐためには、どのような食事をするのがいいのでしょうか?また反対に、痔の原因になってしまったり、悪化させてしまったりする食事とは、どのようなものなのでしょうか?

食物繊維を摂る

排便をスムーズにするためには、食物繊維を摂ることが重要だと言われています。
食物繊維には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維があります。どちらか一方だけではなく、両方を摂取する必要があると言われています。

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  • 不溶性食物繊維:水に溶けにくく、便のかさを増やすはたらきがあるとされています。便にある程度のかさがあると、腸内で押し出されやすくなり、排便しやすくなると言われています。
  • 不溶性食物繊維の多い食材:モロヘイヤやオクラ、納豆などネバネバ系、きのこ類、インゲン豆などの豆類などに含まれていると言われています。
  • 水溶性食物繊維:水分を抱き込んで便を柔らかくするはたらきがあるとされています。固くなった便は、肛門を傷つけてしまうことがあると言われているのです。
  • 水溶性食物繊維の多い食材:リンゴやバナナなどの果物類や、ワカメやコンブなどの海藻類などに含まれているとされています。

ビタミンEを摂取する
ビタミンEには、血行をよくするはたらきがあるとされ、痔の予防や改善のためにいいと言われています。ビタミンEは、アーモンドなどのナッツ類やカボチャ、ウナギなどに多く含まれているとされています。

体を温める食べ物を摂る

体の冷えは、それによって肛門の血行が悪くなるため、痔の原因になると言われています。そのため、「体を温める」とされる食品を摂ることも、痔の予防策として挙げられるようです。

体を温めるとされる食品には、レンコンやタマネギなどの根菜類などがあります。根菜類のたくさん入ったスープなどは、水分や食物繊維を摂取しつつ、体も温めることができそうです。なお、ショウガやトウガラシなども、体を温めると言われていますが、刺激物のため、食べ過ぎるのは痔によくないとされています。

発酵食品を食事に取り入れる

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腸内の善玉菌の割合を増やし、腸内環境を整えることは、スムーズな排便のために重要だと言われています。善玉菌といえば、名前をよく知られているのがビフィズス菌でしょう。ヨーグルトなどの発酵食品に含まれており、腸内での消化吸収を助けるなどのはたらきを持っていると言われています。乳製品だけでなく、大豆食品(味噌や納豆)などの発酵食品にも、善玉菌を増やす効果が期待できるようです。また、バナナやハチミツなどの食品には、オリゴ糖が含まれています。オリゴ糖は、善玉菌の栄養源になると言われており、乳製品と一緒に食べることで、より善玉菌を増やす効果が期待できるようです。

肉よりも魚をおかずに

適度な脂分は、スムーズに便を排泄するために必要だとされています。肉類には豊富に脂分が含まれていますが、肉中心の食生活は、腸内の悪玉菌を増やす原因になると言われています。食べ過ぎないよう、注意が必要です。痔の予防や改善にあたっては、肉よりも魚の方が勧められることが多いようです。特に青魚には、肛門周辺の皮膚や粘膜を丈夫にするビタミン類が含まれていると言われています。

水分を摂る

便が固くなるのを防ぐため、こまめに水分補給をするといいでしょう。水を飲むだけでなく、おかゆなどの水分を多く含む料理を食べるのもいいようです。ただし、コーヒーや緑茶には利尿作用があるため、かえって体外に水分を出してしまうと言われています。できれば水を飲むのがいいでしょう。また、飲酒も控えた方がいいと言われています。アルコールの摂り過ぎは、痔を悪化させたり、下痢を起こす原因になると言われているのです。

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痔によくない食事・食品

一方で、痔の人が気をつけるべき食事とはどんな食事なのでしょうか?

外食などに頼った食生活
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ファーストフードなど、食物繊維が少なく脂肪分を多く含む食事は、腸内の悪玉菌が増えやすくなる原因になると言われています。ファーストフードでなくても、外食が続くと、どうしても食物繊維の摂取量が少なくなりがちになると言われることもあります。そのような食生活が続いてしまう人は、食事内容に注意した方がよさそうです。

食べる量が多すぎる、または少なすぎる
暴飲暴食は、腸に負担をかけやすいと言われています。痔を防ぐためにも、やめた方がいいでしょう。反対に、食べなさすぎるのもよくないようです。便のかさが減ってしまい、スムーズに排泄ができなくなると言われているのです。ダイエットのためのカロリー制限などによって、適切な量の脂分が摂れなくなることも考えられます。食事は適切な量を、しっかり噛んで摂るのがいいでしょう。

香辛料をたくさん使った料理
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前述の通り、トウガラシなどの刺激物は、食べ過ぎに注意した方がいいと言われています。刺激物が便の中に残ってしまい、皮膚を刺激して、痔を悪化させることがあると言われているのです。特に症状がひどい時には、香辛料をたくさん使った料理は控えた方がいいようです。

塩分の摂り過ぎ
塩分の摂り過ぎは、痔の悪化につながると言われています。
塩辛い漬物などの塩分の多い食品を控えたり、自炊をするときには薄味を心がけたりと、塩分の摂取量を減らす工夫をしましょう。

つらい痔を、毎日の生活から改善できるよう、日々の食事から少しだけ気を使ってみて下さいね!