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食事を変えてみんなで健康になろう。食事と健康は多くの人にとって一生切り離せない大事なテーマです。 食べることで体が作られ、その健康状態を維持するための重要な要素もまた食事。毎日の食事から健康になるのが1番ですよね。

体に360個もある関節を守る!維持する!関節におすすめな食事

      2017/09/08

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少し年配の方になると、「最近節々が痛くて…」というような会話がよく日常的に交わされたりしますよね。この“節々”というのは、もちろん「関節」の痛みのことを指します。

関節が痛いと、例えば座敷に座るのが辛いので食事のお店選びに気を使ったり、出来るだけ階段を使わずに過ごすよう気を使ったりと、毎日の生活に色々影響するものです。

丈夫な関節を守るために!おすすめの栄養や食事

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ちなみに人間の関節の数は、分類によっても変りますが大まかに言うと360個なのだそう。関節の数が多いので、人は複雑な動きが出来るのですね。これは例えば犬は指を曲げて箸を持つとか出来ませんが、人間はこれは手の指に関節が多くついているから出来るわけです。

つまり、関節を守るということは、年を取っても細かい動きが出来るようにするという非情に大事なこと。毎日の食事から気をつけて、丈夫な身体を目指しましょう!

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関節を作る成分とは?

まず関節を構成する成分やその仕組みについて知っておくことは、関節を守るためにどのような食べ物を摂取すべきかを知る上で助けになります。関節は軟骨と呼ばれる柔らかい骨でできています。そのため軟骨の強化が関節を守る上でのキーポイントとなるわけです。そして軟骨を構成している主な成分はコンドロイチン、コラーゲン、そしてヒヤルロン酸です。これらはサプリメントでもよく宣伝されていますのでお馴染みですよね。

これらの成分は摂取後、小さな分子に分解されます。その後血液を通って関節に運ばれて行きますが、関節にたどり着いた分子は再び軟骨を作る成分に組み立てられる必要があります。そこで必要となるのが酵素です。酵素は関節にたどり着いた分子を組み立て、軟骨を作り上げます。そして軟骨を生成する酵素はビタミンCやビタミンA、それに亜鉛を摂取することで活発に働きます。そのため軟骨を構成する成分に加えて、これらの栄養素を摂取することも必要になってくるわけです。

関節のためにおすすめの食事

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コンドロイチンが多く含まれている食品は納豆、オクラ、山芋、うなぎなどです。またカニエビなどの甲殻類の殻にはグルコサミンがたくさん含まれています。またヒアルロン酸は牛肉、豚肉、鶏の軟骨、干しえび、きのこなどに多く含まれています。これらを意識して摂取することは重要です。また市販されているサプリメントなどは食品によって摂取する軟骨構成成分とは異なり、すでに小さく分解されています。そのため体内で合成しやすく、関節を守るにの適しています。

また先にも述べたようにビタミンCやビタミンA、それに亜鉛を摂取する必要があります。ビタミンCは赤ピーマン黄ピーマンアセロラ、レモン、キウイフルーツなどに多く含まれています。またビタミンAはアンコウの肝、レバー、うなぎなどに多く含まれています。そして亜鉛は牡蠣や豚のレバー、牛の肩肉、それにホヤ貝や蟹に多く含まれています。これらの食材も軟骨構成成分と共に摂取する必要があります。この他にも軟骨は水分不足に陥ると弱くなります。そのため定期的な水分補給も心がけるべきです。

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冷えに注意!軟骨の性質と食事

関節にある軟骨は冷えると硬くなるという性質を持っています。そのため冷えた軟骨は衝撃を受けやすく、壊れやすい状態にあります。よく寒い冬になると膝が痛くなるという人がいるのは軟骨のこうした性質によるものです。

多くの人は膝を温めることでこの問題を解決していますが、体を冷やす働きを持つ食べ物を避けることでもこの問題を緩和することができます。体を冷やす効果のある食べ物はたくさん存在します。

メロン、トマト、キュウリ、コーヒー、乾燥昆布、乾燥若布、生野菜サラダ、そしてみかんなどです。前半の食材に関しては主に夏に食べられることが多く、そのため大きな問題となることは滅多にありません。

しかし後半に挙げた食材であるコーヒー、乾燥昆布、乾燥若布、生野菜サラダは一年を通して食べられるもので、注意が必要です。また冬の果物であるみかんは体を極端に冷やす可能性を秘めています。そのため食べる量に注意するべきです。体を冷やす働きのある成分はカリウムです。生野菜サラダによく使われるレタス、そしてトマトやキュウリはカリウムが特別多いわけではありません。しかし体を温める成分である鉄、たんぱく質、そしてナトリウムの含有量が極端に少なく、それゆえにカリウムが体内で大きく作用してしまうために体が冷えてしまいます。またみかんに関しては水分量が多いことが体を冷やす原因となっています。

しかし関節を守るために極端な食生活に走ることがないようにすべきです。食べ物には体を作り、それを健康な状態に維持するための栄養素が含まれています。そのためアレルギーなどの問題がない限り、なるべくたくさんの食材を摂取することが望ましいとされています。それでまず先にも述べたように摂取する量に気をつけるようにします。

身体を温める食事もおすすめ

体を冷やす食材を一度にたくさん摂取するなら体は必要以上に冷えてしまいます。そのため食べすぎはご法度です。また体を冷やす作用を和らげる工夫を凝らすのも一つの手段です。簡単なのは炒めものや煮ものとして調理し、食材自体に熱を持たせることです。当然のことながら温かいものを食べることで体は温まりますので、体を冷やす効果のある食材が大きな影響を及ぼすことはありません。

また体を温める効果のある食材と共に体を冷やす効果のあるものを食べることもおすすめです。たとえば生野菜サラダを食べるときにドレッシングやマヨネーズにおろし生姜やコショウを混ぜることができます。生姜やコショウは体を温める効果があるために、生野菜が持つ体を冷やす作用を打ち消すことができます。また先にも述べたようにナトリウムにも体を温める作用があります。それで生野菜に塩をかけるだけでも状況はかなり異なります。

このように関節を守るためには軟骨を作るために必要な成分を摂取し、尚且つ体を冷やさないようにすることが重要です。この2つの点に関しては食べ物が大きく関わっているために、食生活を見直すことで関節の痛みを改善することができます。