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味覚障害とは?ストレスや栄養不足が原因で誰でも発症!食事で直そう。

      2017/09/08

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ものを食べたときに美味しいと感じる基準は人それぞれ異なります。そのためある人が美味しいと感じるものであっても、他の人にとっては苦手な味であるということは十分に生じえます。しかしものを食べたときに感じる味があまりに周りの人と異なる場合、ある可能性を疑うべきです。それは味覚障害です。

先にも述べたように、味に対する感じ方は人それぞれ異なります。それゆえに自分の味覚は人と異なって当然という見方に支配され、味覚障害について考えない人が多くいるのです。

味覚障害とは?

このような症状を放っておくと健康に害が及ぶこともあるために、味覚障害であるかどうかを知るように努めることは、非常に重要です。では味覚障害に陥ると具体的にどのような症状が現れるのかについて簡単にご説明いたします。ここで述べた症状が自分に当てはまると感じた場合、味覚障害であるかどうかを病院でチェックなさることをお勧めします。

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味覚障害の種類や症状を知ろう!

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味覚障害は大きく分けると3つに分類されます。それらは味覚減退、味覚過敏、そして味盲です。まず味覚減退ですが、これは食べ物の味を感じにくく感じる症状のことです。中には舌の半分にのみこの症状が現れる人もいます。また味覚過敏は味に対して敏感になる症状のことをいい、味盲は味を感じない状態のことです。味覚減退や味盲の人は、食べ物の味をどんなに濃くしてもまだ物足りないと感じます。そのため塩分を過剰に摂取することになり、このような状況は健康を損なうことにつながりかねません。

味覚障害の原因は様々です。

日々ストレスを感じることによって引き起こされることもあれば、服用している薬が原因で生じることもあります。このようなことが原因である場合、味覚を狂わせる要因が常に体内に存在することになるために、症状が悪化してしまうこともあります。中には何も口に含んでいないにの苦味や渋味を感じてしまったり、何を食べても美味しいと感じることができないという状況に陥ることもあります。

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上記で述べた原因に加え、味覚障害は病気や怪我によっても引き起こされることがあります。また火傷や歯によってできた傷が発症させることもあり、これらによって生じた味覚障害は一時的なものとなるのが一般的です。また年代別で見ていくなら、味覚障害に陥る人が多いのはお年寄りです。実は舌の感覚は年を重ねるごとに衰えていくことがあるのです。しかし健康体の若者の場合、味覚障害が生じる主な原因は食事にあります。そのため食習慣を正した結果、味覚障害が改善されたという人も大勢いるのです。ではこのような症状を引き起こしかねない食事とはどのようなものなのか、その点について見てみることにしましょう。

「味覚障害の原因となる食事は?」

ここでまず舌が味を感じる仕組みについて述べたいと思います。舌や喉の奥には味蕾という感覚受容体が備わっています。一人の人間には味蕾が約9,000個あるといわれており、この組織が活発に働くことで味覚を正常に保つことができます。味蕾は老化と共に減少していくことがわかっています。先にも少し触れましたが、年齢を重ねるごとに味覚が鈍ってくるのはこのためです。しかし若い人の場合、味覚障害が生じることには必ず原因があります。そのためその原因を排除し、味覚を正常に保つ必要があります。そこで活躍するのが亜鉛です。

味覚は味蕾の新陳代謝が活発になることで、正常な状態を保つことができます。そして亜鉛は味蕾の新陳代謝を活発にするミネラルの一つです。そのため必要な量の亜鉛を摂取することは非常に重要なのです。しかし食生活によってはこの亜鉛が体内で十分に働くことができなくなってしまいます。たとえば飲酒です。

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アルコールは体内で分解されるときに亜鉛を消費します。そのためお酒をたくさん飲む傾向にある人は、体が亜鉛不足に陥ってしまうことがあるのです。また食品添加物の種類によっては亜鉛の吸収を妨げるもがあります。そのためそのようなものが使用されている可能性のあるインスタント食品を定期的に食べたり、コンビニエンスストアでお弁当を購入することが多い人や、外食する機会が多い人は注意が必要です。

また食べ物ではないものの、タバコを吸うことでも体内にある亜鉛は消費されてしまいます。そのためタバコをたくさん吸う傾向にある人は、味覚障害に陥る可能性が高いといえます。仕事が忙しいとついついタバコで気を紛らわしてしまい、終業後は帰宅途中にコンビニエンスストアでお弁当とお酒を購入し、それらで一日の疲れを癒すという人はたくさんいます。しかし実のところ、このような生活を続けることは非常に危険なのです。

「味覚障害を治すにはどうしたら良い?」

これまで考えてきたように、味蕾の新陳代謝を高めて味覚障害を改善するためには、亜鉛の摂取を心がけるようにします。成人男性は一日に12ミリグラム、そして成人女性の場合は9ミリグラムの亜鉛の摂取が必要であるといわれています。そのため亜鉛を含む食材を意識して食べるようにし、味覚障害を治すことに努めるべきです。亜鉛を多く含む身近な食材は豚肉やレバー、そして煮干などです。亜鉛を含む食材として有名なのは牡蠣ですが、季節によっては入手が困難ですし、価格も決して安いものではありません。そのため上記で述べたような食材がベストです。

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また強いストレスを感じることも味覚障害を引き起こしますが、このような場合は脳に心地よさを感じさせてくれる甘いものを食べて体をリラックスさせることができます。

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しかし糖分は亜鉛を消費してしまいますので、たくさん食べることはお勧めできません。それでも飴を一粒口に入れたり、チョコレートを一口かじるだけでも体はかなりリラックスできますので、そのような仕方でストレスを解消していきます。また服用する薬が亜鉛を消費してしまい、味覚障害が生じることもあります。風邪薬などは一時的に飲むものですので、これが原因で引き起こされた味覚障害は風邪の症状が治まれば再び正常に戻ります。

しかし血圧の薬などは飲み続けなければならないために、味覚障害の改善が難しいこともあります。このような場合は医師と相談し、薬の変更や使用の中止を検討できます。またポリフェノールを多く含む食材を食べるようにすれば、血圧に変化が見られることがあります。そのためそうした食材を意識して摂取することもできます。

「味覚障害におすすめの食事や飲み物は?」

これまで考えてきたように、味覚障害を治すには亜鉛の摂取やストレスの緩和などがキーポイントです。

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そのため先にも述べたような豚肉やレバー、そして煮干などの亜鉛を多く含む食材を調理して食べることができます。しかしここで注意しなければならないこともあります。食材の中には亜鉛の吸収を阻害する成分が含まれているものがあります。たとえば穀物や豆などに含まれるフィチン酸、ほうれん草などに含まれるシュウ酸、そして食物繊維です。こうしたものを亜鉛を含む食材と一緒に食べないようにすることで、亜鉛は効率的に体に吸収されます。
それとは対照的に、亜鉛の吸収率をアップしてくれる成分もあります。それらはビタミンCやクエン酸です。そのためサラダや肉料理にレモンを絞ったり、お酢を使った料理などはお勧めできます。

このように食生活を改善すれば、たいていの味覚障害は改善できます。しかしその原因が食生活によるものではない場合、きちんとした治療を受けなければ症状は改善されません。中には大きな病気が関係して味覚障害に陥っていることもあります。そのためまずは自分の味覚が正常に働いているかを確かめ、そうでなければ病院でチェックなさることをお勧めします。そして味覚障害を予防したいという人は亜鉛の摂取やその働きを阻害するものを避けるように心がけるようにします。