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食事を変えてみんなで健康になろう。食事と健康は多くの人にとって一生切り離せない大事なテーマです。 食べることで体が作られ、その健康状態を維持するための重要な要素もまた食事。毎日の食事から健康になるのが1番ですよね。

顎が外れる!?顎関節症と食事の関係とは?予防や対策を知ろう!

      2017/09/08

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口を開けるときに顎にひっかるような感覚がある、もしくは音が鳴る、口を大きく開けると痛い、もしくはそれができないといった症状を経験したことがあるでしょうか?

もちろん顎に外的な要因が加わり、一時的にこれらの症状が見られることもあります。しかしこれらが慢性的に生じる場合、顎関節症を疑うべきです。顎関節症とは簡単に述べるなら、顎の関節、もしくはその周辺に何らかの異常が生じることです。

顎関節症は軽く見れがちですが、実は症状がひどくなると手術が必要になる場合もあるのです。まためまいや痛みの拡散などが生じることがあり、食事はもちろんのこと生活全体に支障をきたすことがあります。中には精神的な疲労を感じる人もおり、その種の病に悩まされることになった人もいるほどです。

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毎日の食事で顎関節症を予防&治療しよう!

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実は最近、顎関節症に陥る人が急増しており、特に若者や女性の間でこの症状を訴える人が多く見られます。恐らくこのような状況に驚かされる人は少なくないことでしょう。ここで注目されるのが若者や女性の食習慣です。これらを細かく分析していくと、若者や女性の間でなぜ顎関節症が急増しているのかが理解できます。もちろん顎関節症は食習慣によってのみ引き起こされるものではありません。しかし人がものを食べるという行為は毎日繰り返されることであるために、食生活の乱れや食事の際に見られるある種の傾向がこの症状を引き起こす要因となるのです。では顎関節症と食事の関係について見てみることにしましょう。

顎の強さと食事

硬いものを食べた後、顎に違和感や痛みを感じるようになったという人がいるはずです。顎関節症は硬いものを食べたことが引き金となり、生じることがあります。これは顎が弱い場合に生じやすく、硬いものを無理に噛もうとすることで顎に過度の負担がかかり、その結果として顎関節症が生じてしまうのです。顎の退化は食生活と大きく関係しています。まず顎を鍛えるためにはものをよく噛んで食べる必要があります。当然のことながら顎を使えば顎を動かす筋肉は鍛えられます。そのためよく噛むことは身につけるべき大切な習慣です。この点で軟らかいものだけではなく、ある程度の硬さを有しているものを食べるように努めるべきです。
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最近では昔のように硬いものを食べることが少なくなりました。たとえば加工食品などは食べやすさを考慮して軟らかく作られています。もちろんこのような食品を全く食べないようにする必要はありません。しかし顎を鍛えるために、ある程度の硬さを有するものを意識して食べることが必要なのです。ものを食べると顎がすぐに疲れてしまうという人は、顎のトレーニングが必要です。まずはものをよく噛んで食べる習慣を身につけるようにしましょう。そして顎が鍛えられてきたら、硬いものを食べるようにしてさらに顎を強化していきます。このようにすることで顎関節症を予防できます。

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若者が好んで食べるものの多くは味や食べやすさを考慮して作られています。そして先にも述べたように食べやすさを考慮した食べ物は軟らかく仕上げられており、このような状況が若者の顎を退化させ、顎関節症を生じさせる要因となるのです。またもともと顎の強さは男性よりも女性のほうが弱い傾向にあります。女性の顎のほうが男性の顎よりも小さく、それゆえに噛む力も女性のほうが劣っているのです。そのため女性は男性に比べると軟らかいものを多く食べる傾向にあります。このような状況は顎を退化させる要因となり、結果として顎関節症を招くことになります。

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「食事中の姿勢にも注意」

顎関節症が生じる理由は様々です。先にも考えたように顎の退化が原因となることもあれば、何かに顎を強くぶつけてしまったことが原因となって生じることもあります。そして意外と多い顎関節症の原因は、姿勢の悪さです。

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代表的なものとしては頬杖をつくこと、顎の下に携帯電話を挟んで通話を行うこと、そして猫背などです。この他にもうつ伏せで寝ることや横向きの姿勢で長時間過ごすことなどもよくありません。しかしこれらにプラスアルファが加わると、顎には想像以上に悪影響が及ぶことになります。そのプラスアルファとはものを食べることです。では頬杖を例にとって考えて見ましょう。
頬杖とは顎や頬周辺に手をつき、顔を支える動作です。頬杖をついているときには顎に大きな負荷がかかっています。この動作によって顎の関節は変形してしまうことがあります。大きな力が一度に加わればすぐに顎関節症が生じることもありますし、小さな力であっても頬杖が習慣となっていれば、それがいずれ顎の関節を変形させることになります。ただ頬杖をつき、顔の重さを支えるだけでもこのような状況が生じてしまうのです。ではこの状態で顎を動かすならどうでしょうか?顎を変形しかねない力が加わりつつ、その状態で顎を動かせば、当然のことながら顎の関節に対するダメージは大きくなります。頬杖をつきながら食事をすることはまさにこれに相当します。

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またテレビを見るために顔を横に向けて食事をすることも、顎に横からの負荷を与えつつ関節を動かすことになります。そのためこのような状況も顎関節症を引き起こす要因となりかねないのです。姿勢を正すことは容易ではないかもしれません。なぜなら頬杖をつくことや横を向いてテレビを見ることなどは習慣となっていることが多く、意識して改善しなければ知らず知らずのうちに行ってしまう動作だからです。そのためこうした習慣を改善するためには、家族や職場の同僚に自分が姿勢を崩していたときに注意してもらうよう、お願いすることができます。

顎関節症が女性に多い理由

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顎関節症の症状を訴える女性は大勢います。その理由の一つは先にも考慮したように、女性の顎は男性の顎に比べると小さくて弱いというものです。しかしその他にも理由があると考えられています。それはホルモンの分泌です。男性に比べると女性はホルモンの分泌量が不安定になりやすく、これが顎関節症をもたらすことがあります。ホルモンバランスと顎関節症にはコネクションがないように感じられますが、実はホルモンバランスの乱れは体軸のひずみを引き起こすことがわかっています。

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たとえば更年期障害は女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が急激に減ることによって生じます。症状としては発汗やほてり、そして肩こりや頭痛といったものが一般的ですが、中には顎や頬周囲の違和感や痛み、そして口の開閉が困難になるといった状況が生じることがあるのです。更年期障害による顎関節症は、エストロゲンを補充することで改善することができます。しかし若い女性の場合、エストロゲンを分泌する能力が弱っているわけではなく、その能力が一時的に衰えているに過ぎません。そのような状況ではエストロゲンに似た作用を有するイソフラボンという栄養素を含む食材を摂取し、症状を改善することができます。イソフラボンを多く含む食材は大豆です。そのため大豆食品や豆乳などを飲み、ホルモンバランスの乱れによって生じた顎関節症を治すことができます。
この他にもストレスによってエストロゲンの分泌量が減ってしまうことがありますので、強いストレスを抱えているときはそれをリリースすることに努めるべきです。

顎関節症の原因は様々ですが、食生活によって予防、そして改善できるものもあります。特に顎を鍛えることを意識した食事は非常に重要であり、ちょっとした工夫によって煩わしい顎関節症を経験せずに済むわけです。毎日の食事に注意を払い、この症状の予防に努めてまいりましょう。