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ツライ時は「栄養ドリンク」は間違い!?絶食・断食が身体にもたらす健康効果

      2017/09/08

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少し前のこと、カウンターの飲み屋でたまたま隣になったが方との会話でこんなことがありました。

マスター「ここ1週間風邪が直らなくて辛いんですよ。直らないし、疲れやすいし、だるかったりして。」

お客さん「ちゃんと休んでるの?食事は?」

マスター「食欲ないんですけど、身体のために「無理やり食べてますね。あとは栄養ドリンクをガッと飲んで…」

お客さん「それはダメだね。体調悪いときは、“食うな、飲むな、寝てろ”だから。」

絶食・断食で身体が健康に!?効果を知ろう。

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体調が悪いというマスターに対して「食うな、飲むな、寝てろ」と助言していたその方は、聞けば整体の先生なんだとか。50歳は過ぎていようかという年齢なのにスラリとした体型で、しかもここ数年体調を崩していないというので、助言にも重みが増します。

人は体調が悪いというときに、栄養ドリンクを飲んだり、無理やりでも何かと食べようとするけれど、本来身体の回復のために使われるエネルギーが、食べ物の消化などに使われてしまい余計に疲れるのだとか。動物は体調が悪いときにはずっと寝ているのは、それを本能で知っているから。

…確かに、家で飼っている犬も体調悪そうなときはひたすらに寝ています。今回はそんなお話から、断食や絶食が身体にもたらす健康の効果について紹介したいと思います。

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絶食・断食のメリット

人はものを食べ、それらから栄養を吸収して健康を維持しています。また新しい細胞が作られるためにはそれを形成する成分を体内に取り入れなければならなりません。そのため美容や若さを保つ上でも食事は欠かせません。しかしものを食べることが体にとって負担となることがあります。その負担を軽減させるために断食をするはふさわしいことといえます。では断食することでどのような変化が体に生じるのかを見ていきましょう。

臓器が休まる

体はものを食べ、消化し、そして栄養を吸収するという作業を行うときに多くのエネルギーを必要とします。体内にある臓器がこれらの過程において重要な働きをするわけですが、ものを食べ続けると消化や栄養吸収などに関わる臓器は常に働いていることになります。このような状況が臓器に疲れを生じさせることがあります。

たとえば多くの人が胃もたれを経験しています。胃もたれの原因の一つは食べ過ぎです。胃が果たす役割は食べ物が腸で本格的に消化、吸収される前に準備的な消化を行うことです。しかし一度にたくさんのものを食べてしまうとそれを胃で消化するのに時間がかかってしまい、スムーズに食べ物を腸に送ることができません。長い間胃に食べ物が残り、それを胃が一生懸命消化しているときに胃もたれが生じるのです。胃もたれが体全体に不快感を感じさせるものであることからもわかるように、特定の臓器が休まずにフル稼働しているのはあまりよいことではありません。

次に肝臓のことを考えてみましょう。肝臓は解毒作用をもたらす臓器で、体内に取り入れた有害物質を無害化して体外に排出する働きを有しています。またアルコールを分解するのもこの臓器で、お酒の好きな人は肝臓を酷使してしまうことがあります。肝臓を休ませることなく稼動させてしまうとコレステロール値が上がってしまいます。なぜなら肝臓にはコレステロール値を安定させる働きがあり、肝臓が疲れることでこの働きが鈍ってしまうからです。そのため肝臓を休ませることは非常に重要です。
一定の期間休ませた臓器は再び活発に働くようになります。そのため断食により臓器に休日を与えることは健康を維持するためのキーポイントとなるのです。

体の反応

先にも述べたように臓器が働くためには多くのエネルギーが必要となります。そのため臓器を休ませることができれば使うはずだったエネルギーは他の用途に用いられることになります。多くの場合、体はこのようなエネルギーを病原菌との戦いや体の修復作業を行うために用います。そのため病気を早く治すためには断食するのも効果的なのです。またエネルギーを病気のために用いることに加え、食べ物が体に入ってこないという状況に対処するために体は自分を守ろうという意識を強めます。その結果、抵抗力が強くなり、病気に対して強い体を作ることが可能となります。

またエネルギー源である食べ物を摂取しないことで、体は体内にある成分でエネルギーを作り出します。様々な成分が使われるものの、大きなエネルギー源となるのは脂肪や肝臓に蓄積されているグリコーゲンです。つまり断食することで脂肪の燃焼が促されます。余分な脂肪が健康を脅かしているという人にとって、断食が及ぼすこのような作用もメリットの一つであるといえます。

有害物質の排出

食べ物には有害物質が含まれていることがあります。しかし人間の体はこれらに対応できるようになっています。たとえば先にも述べた肝臓には解毒作用が備わっています。また腸は体に不要と思われる物質のほとんどを吸収せずに体外へ排出します。このような臓器のおかげで体が有害物質の影響を受けずに済むわけです。しかし全ての有害物質に対して体が対応できるわけではありません。中には微量ではあっても定期的に摂取し続けることで体に害を及ぼすものもあります。しかしどの食べ物にどのような有害物質が含まれているのかを細かく調べるのは大変な作業です。そこで大きな働きをしてくれるのが断食です。とにかく断食によって有害物質を摂取しないようにします。そのようにすることで腸内を空にし、有害物質が体に残っていない状態を作ることができす。これによって体調を整えることが可能となるのです。

また腸内に食べ物が残っていることで癌を始めとする病気にかかってしまうことがあります。特に刺激物などは腸に悪影響を及ぼすことがあります。それで食べ物が腸にない状態を作り、腸内をクリーンにすることを心がけることができます。そうすることで腸が休まり、病気の危険から体を守ることができます。

もちろん人の体は食べ物によって維持されています。そのため長期にわたる断食や極端なストレスを感じる仕方での断食は逆効果を及ぼしますので避けるべきです。しかし自分の体に合った仕方で行う断食には健康を維持するための効果があります。そのため体調と相談しつつ、ふさわしい仕方で断食を行うことは非常に重要です。