8割の人が歯周病!食べ物で予防が可能?歯周病に効果のある食事とは。
2017/09/08
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知っていますか?日本人の80%が歯周病だということを。
歯周病はやがて口内の骨を溶かしていき歯を失ってしまいます。歯周病にならないためにも、歯周病を悪化させないためにも食事の内容や方法は非常に大事だと言われています。
食べ物で予防が可能?歯周病に効果のある食事について
そこで今回は食べ物で予防することが可能!歯周病に効果のある食事について紹介します。
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歯周病と虫歯は違う!
歯周病は日本人の成人している男女の8割がかかる病気で歯を失ってしまう大きな原因の1つだと言われています。
歯は歯肉の外に見える部分と歯茎の下の歯を支えるためにある骨に埋まった歯根とに分かれます。虫歯は細菌が作る酸によって歯が溶けて歯自体に穴が開いていく病気ですが、歯周病は歯には異常がなくても歯を支えるための歯茎、または土台の骨の歯槽骨に炎症がおこる病気です。
歯周病は虫歯と違い痛みを感じることが少ないので自分では気づかないうちにどんどん進行していきます。特に今の段階で歯肉が腫れたり出血したりしていると自然に歯が抜け落ちてしまう場合もあります。
どうして歯周病になるの?歯磨きだけが原因ではなかった!
人の口の中には通常種類前後の細菌が住みついています。普段は何も影響はありませんが歯磨きがきちんとできていないと細菌が粘った物質を作り始め歯の表面につきます。これを歯垢と言って、この歯垢の中にはなんと10億もの細菌が住んでいるといいます。
この歯垢はうがいだけでは落ちません。この細菌は毒素を作るので歯肉が炎症をおこして出血したり腫れたりします。
特に歯と歯肉の間にできる隙間(歯周ポケット)は酸素が少ないので菌が繁殖しやすく、菌にとって居心地よい場所となります。
歯垢はうがいでは落ちませんが歯磨きで落とすことができます。
しかし歯磨きをしっかりしなければ歯垢が硬くなって歯石へと変わっていきます。
歯石は歯磨きでは落ちません。こうした歯磨きをきちんとできないことが原因で頑固な歯周病へと進んでいくのですが、なんと歯周病になるのは歯磨きだけではなく他のことも原因だと考えられているのです。
当てはまるものがないかチェックしてみてください。
- くいしばりや歯ぎしり
- 乱れた食生活
- 喫煙
- 糖尿病
- ストレス
- 薬を長い期間服用している
普段何気なくしていることもあるかもしれません。当てはまるものが1つでもあれば歯周病になる可能性は十分あると思いましょう。
歯周病には食事が深く関わっている!その理由は?
なぜ歯周病を予防するために食事が効果があるのでしょうか。
「食べ物を食べたら虫歯になる。菌が増殖する。」と考えている人も多いことでしょう。しかしそれは違います。
食べ物を食べると噛むことで唾液がたくさん分泌されます。そして口の中にあった菌は食べ物と一緒に唾液の力によって胃へと流れていくのです。
だから食べたあと、食べかすは確かに増加しますが、菌の数は減少するのです。唾液には歯周病を防ぐ素晴らしい働きがあります。1つ目は歯を健康に戻す働きです。唾液にはカルシウムやリン酸がたくさん含まれています。虫歯によってできた穴も唾液のミネラル成分のお陰で元に戻ろうとします。
2つ目は口内を酸性から中和してくれます。虫歯の菌は酸を出すので酸性になります。口内が酸性だと歯はどんどん溶けていきます。しかし唾液は酸性を中和する働きがあるので唾液を多く分泌するほど虫歯がでにくくなります。
このように虫歯や歯周病を防ぐには唾液の分泌が欠かせません。唾液は食事をすることでたくさん分泌することができます。
さらに食べ物にはたくさんの栄養素が含まれていますよね。栄養素の中には歯周病を防ぐ素晴らしい働きをするものもあります。唾液の分泌と栄養素で歯周病を予防できるのです。
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こんな食事はNG!歯周病が悪化する食事とは
食事の中には歯周病を悪化させてしまうものもありますよ。歯周病の最も大きな原因と言われているものが歯垢です。
食べていて粘り気のある食品は簡単な歯磨きでは落とすことができないのでしっかりと磨かなければいけません。粘り気のある食事とは納豆や海藻類などではなく、キャラメルや飴や和菓子などですね。
このような噛む度に粘着性が出てくる物は歯にずっとくっついていて胃の中へ流れて行きません。
そのため歯垢がつきやすく虫歯や歯周病の大きな原因となってしまうのです。また砂糖などがたくさん入っている甘い食べ物は歯垢を作ることを手伝ってしまうので気をつけなければいけません。食べていて粘り気を感じる物や甘い食べ物ならいつもよりも念入りに歯磨きをするようにしましょうね。
ちなみに喫煙している人も要注意です。
タバコは免疫力を低下させ、歯周病にもかかりやすくなります。タバコに含まれているニコチンは血管を縮めてしまうので血行が悪くなってしまいます。これは体だけでなく口の中も同じです。そのため口内の血の巡りも悪くなり歯が抜け落ちてしまうようになりますよ。タバコを吸っている人は歯石をしっかりと取ったとしてもすぐに悪くなる可能性が高いです。甘い物が好きでタバコを吸う人は特に歯周病に気をつけなければいけません。
歯周病予防にどんな食事をしたら良いかワンポイント!
どんな食事をしたら良いのか、食材の選び方を紹介します。
まず1つ目は何度も噛んで食べられる物です。
噛むことは唾液の分泌を促します。唾液は口内の汚れを落としてくれるし歯周病の菌を減少してくれます。スルメイカなどもよく噛むことで唾液の分泌が促進されますよ。特に野菜などの苦味のある物は菌が発生しにくいうえによく噛んで食べられるのでお勧めです。ちなみに食後にガムを食べている人はなるべくキシリトールが配合ガムを食べるようにしましょう。ガムは糖分が多く入っている物が多いので選ぶ時は気をつけましょう。
また食物繊維が多いものもお勧めです。
食物繊維は歯につく食べかすや汚れまで取ってくれる働きがあります。歯周病を予防してくれるだけでなく治療にも効果がある優れた成分と言えましょう。
また乳酸菌をよく摂取している人も歯周病になりにくいというデータがあるそうですよ。乳酸菌も積極的に摂るようにしましょうね。
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歯周病予防・治療に効果のある栄養素と食べ物とは!
歯周病を予防・治療するのに効果の高い栄養素と食事を見ていきましょう。
1つ目は食物繊維。
食物繊維が多く含まれている食べ物はしいたけなどのきのこ類、レンコン、ごぼう、野菜です。
根菜のサラダや、海草のサラダなど食物繊維が豊富な食べ物をたくさん使用して作ることができますね。
2つ目はカルシウムです。
カルシウムは歯や骨を丈夫にするので現在歯周病になっている人でも進行を食い止めてくれる働きがあります。カルシウムが多く含まれている食べ物は牛乳や納豆などの大豆製品、いわし、わかさぎなどの魚、ひじきです。和食の定番が並びます。魚が苦手だったり料理が苦手な人は牛乳を1杯飲むだけでも違いますよ。
3つ目はビタミンCです。
ビタミンCは弱ってしまった歯茎を治してくれる働きがあります。ビタミンCが多く含まれている食べ物はレモンやミカン、苺などの果物類、人参、ピーマンなどの緑黄色野菜です。果物を食後のデザートに食べても良いですね。
4つ目はビタミンB6です。
ビタミンB6は歯周病の元となる菌が増加するのを防いでくれるだけでなく体の抵抗力も上げてくれます。ビタミンB6が多く含まれている食べ物はカツオ、鮭、いわし、さばなどの魚です。刺し身や煮魚、塩焼きなどで食べると良いですね。
5つ目はビタミンKです。
ビタミンKは歯茎の炎症を抑えてくれるので歯茎の腫れや出血を防いでくれますよ。初期の歯周病にはとても効果が高いですね。
ビタミンKを多く含む食べ物はモロヘイヤ、納豆、ほうれん草、小松菜などがあります。ほうれん草の胡麻和えやモロヘイヤをご飯にかけて食べても良いですね。
6つ目はビタミンQです。
ビタミンQを実はあまり知らない人もいるかもしれません。歯周病は酸素が不足している場所が大好きです。ビタミンQこの酸素不足を予防してくれます。
ビタミンQが多く含まれている食べ物はささみ肉、納豆などの大豆製品、野菜、レバー、魚の肝、青魚です。ビタミンQはなるべく摂取して欲しいので野菜とささみを使ったサラダや魚を焼いた物などを食べると良いでしょう。
まとめ
歯周病は早い段階で見つけて予防していかなければどんどん進行していきます。完全に甘い食べ物を食べないようにしたりすることは難しいので、歯磨きをしっかりして歯周病を防いだり治したりする栄養素が入った食べ物をバランス良く食べるようにしましょう。