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冬におすすめの食事とは?寒い冬の体調管理に注意!

      2017/09/08

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冬になると体の不調を訴える人が増えます。その理由は気温が低くなることに伴い、体が冷えてしまうことにあります。もちろん空気の乾燥やそれに伴う感染症などが体調不良の原因となる場合もありますが、体が極端に冷えることによって体の機能が鈍ると、だるさや頭痛、そしてめまいなどが生じてしまいます。ではどのような流れで冬の体調不良が引き起こされるのでしょうか?

寒い冬の体調管理は食事から!冬におすすめな食材とは?

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気温が低くなり、体が冷えると関節や筋肉が固くなります。この状況が血液やリンパ液の流れを滞らせ、肩こりやめまいなどが生じるのです。また血液は酸素や栄養素を体の各部位に運ぶ大切な役割を担っています。この役割がスムーズに果たされなくなることで、体の機能が鈍ってしまうのです。その他にも冬特有の悩みとしてむくみが挙げられますが、この症状もリンパの流れが滞ることによって生じます。また気温が低いと汗をかく機会が減り、老廃物が体に溜まってしまいます。このような状況もむくみの原因となります。

こうした体調不良を改善するためにお勧めなのが運動です。運動することで体は熱を作り出し、筋肉がほぐれます。その他にも血行を促進したり、汗をかくことでむくみを解消することも可能です。しかし寒い中での運動は決して楽ではありません。またウォーミングアップなどのふさわしい段階を踏まずに突然激しい運動を行うと、大きな怪我をしてしまうこともあります。このように冬の運動は決して容易ではないのです。そこでお勧めなのが食べ物によって体調を整えるという方法です。冬の体調不良の改善には大きく分けると三つのことが関係しています。一つ目は血行を促進すること、二つ目は体を温めること、そして三つ目は老廃物をスムーズに排出することです。

これらの作用を持つ冬の食べ物はたくさんあります。そうした食材を上手に用いて料理することで、辛い冬を乗り切ることができます。ではどのような食材を用いて料理することが望ましいのか、その点を見てみることにしましょう。

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血液の流れを促すもの

血液の流れを促す栄養素はいくつかあります。その中でも有名なのはポリフェノールです。ポリフェノールは赤ワインに含まれていることで有名ですが、冬の食材としてはごぼうに多く含まれています。またポリフェノールの一種であるヘスペリジンという栄養素は、みかんの皮や袋、そして筋に多く含まれています。そして玉葱に含まれているアリシンという成分にも血液の流れを促す効果があります。

体を温めるもの

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体を温める冬の食材といえば、なんといっても生姜です。生姜に含まれている辛み成分であるジンゲロールには体を温める作用があります。

また生姜を加熱するとこの成分はショウガオールという成分に変化します。ショウガオールには血管拡張作用があり、この成分が体温を上昇させたり、血行を促します。加えて生姜の香り成分であるガラノラクトンにも体を温める効果があるために、生姜は冬の体調不良を改善するうえで非常に効果的な食材です。

また意外と知られていないことかもしれませんが、冬に旬を迎えるカリフラワーにはビタミンCが豊富に含まれています。色が薄いゆえに栄養価については過小評価されがちなカリフラワーですが、実は美容と健康を促進するための栄養素をふんだんに含んだ野菜なのです。ちなみにビタミンCには体を温める効果があるために、この野菜も食べるように努めるべきです。日本では茹でて食べることが一般的となっているカリフラワーですが、海外では生で食べられることの多い野菜です。サラダの上に細かく刻んだ生のカリフラワーを散りばめたりすれば、見た目が美しくなります。

また火を通していないためにビタミンCを壊さずに摂取することもできますので、この食べ方はお勧めです。
そして生姜に並び冬の寒い時期に活躍する食材として有名なのが唐辛子です。この香辛料に含まれているカプサイシンには体を温める作用があります。唐辛子は冬の旬の食べ物ではありませんが、乾燥したものなどは一年中入手が可能です。食べ過ぎると胃腸を壊してしまう恐れがあるために注意が必要ですが、唐辛子も積極的に食べることのできる食材です。

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老廃物の排出を促すもの

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老廃物の排出は食物繊維を摂取することで可能となります。冬に旬を迎える食材で食物繊維を含むものはたくさんなあります。先にも取上げたごぼうやカリフラワーをはじめ、白菜、春菊、そしてほうれん草などにも含まれています。そして春菊には胃腸の働きを整える作用があるために、この点でも老廃物の排出に貢献する野菜の一つであるといえます。

また冬に起こりがちなむくみを解消するためには、老廃物の排出に加えて余分な水分を排泄することを心がけなければなりません。この点で効果的なのがカリウムの摂取です、この栄養素には利尿作用があり、余分な水分の排出を促します。カリウムは白菜、かぶ、そして南瓜などに多く含まれています。カリウムは熱に弱い成分です。しかし水溶性であるために、煮込み料理に使用した場合は煮汁なども一緒に食べるようにすれば、摂取することが可能です。

老廃物の排出は腸の働きと大きく関係していますが、腸は水分を摂取することで活発に働くようになります。

しかし水分を取り過ぎてしまうとむくみを引き起こすことがあります。それでもカリウムを意識して摂取するようにすれば、この点で問題が生じることはありません。必要な量の水分が腸に送られ、尚且つ余分な水分はカリウムの働きによって体外に排出されるのです。

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食卓に並ぶとき

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上記で考慮した食材を調理することで、冬の体調不良を改善することができます。お気づきかもしれませんが、これまで考慮した食材は私たちが冬になるとよく食べるものです。そのため冬の旬の食材を普通に食べていれば、体調不良は改善されます。それでも忙しくてなかなか自炊する時間がないという一人暮らしの人や、外食やコンビニエンスストアで販売されているお弁当を購入して食べることが多いという人もいます。このような人はなるべく時間を取り分けるようにして、自炊することがお勧めです。しかしどうしても時間がなくて自炊が難しいという人の場合、赤ワインを飲んだり、コンビニエンスストアなどでサラダを購入したりして体調管理に気を配るべきです。しかし繰り返しになりますが、旬の食材を使用した料理を自分で作って食べることがベストです。

時間がないという人は鍋料理に挑戦することができます。最近では市販の鍋の素を使えば、誰でも美味しい鍋料理を作ることができます。旬の野菜を購入し、鍋の素と野菜を鍋に投入して火にかければそれで出来上がりです。恐らくこのような仕方での鍋料理にかかる時間はどんなに長くても三十分以内でしょう。鍋料理を食べながら赤ワインを飲んだり、取り分けた料理に一味唐辛子などを振り掛けたり、デザートとして食後にみかんを食べるなどすれば、冬の体調不良改善に役立つ栄養素をたくさん摂取することができます。

冬は寒さによって体がこわばり、調子を崩す人が増える季節ですが、旬の食材を意識して摂取することで体はかなり楽になります。もちろんゆっくりと湯船に浸かり、体を温めることなども大切ですが、体を内側から温めるには運動とふさわしい食事しか方法はありません。冬は外に出て体を動かすことが難しい季節です。そのためこれまで考えてきたように、食事が大きな役割を果たします。この点をしっかりと認識し、必要な栄養素を含む食材を用いた食事を積極的に取るようにしましょう。