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残留農薬の多い野菜、少ない野菜を一覧で知ろう!

      2017/09/08

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野菜を調理する前に30分ほど水につけておいたところ、油のような膜のような何かが浮いていたのを見たことがあります。それ自体はなんだかわからなかったのですが、その時に頭によぎった言葉が「残留農薬」の文字…。それがきっかけて、一度農薬について調べて見ることにしました。

残留農薬の多い野菜、少ない野菜一覧

野菜や果物を調理する上で気になるのが残留農薬ですよね。健康志向の方や、小さなお子さんがいるご家庭では特に敏感になる方もいるのではないでしょうか?農薬が多い野菜を摂取し続けると健康にどのような影響が出るのか、ちょっと不安ですよね。

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そこで今日は残留農薬の多い野菜や果物、国内の農薬事情についてご説明していきますので、食材選びの参考にしてみてください。

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日本は農薬大国!少ない国の25倍の使用量

先進国中で日本の農薬の使用量ってどれぐらいかご存知ですか?量はピンとこないかもしれませんが、ランキングはどうでしょう?最近では無農薬野菜や有機野菜も増えてきましたし、健康への意識も高まってきたように思いますよね。ですが残念なことに、農薬の使用量は世界で最も多いのです。これは1番少ない国と比べると、なんと25倍。まだまだ農薬は私たちの食卓の身近にあるのですね。農薬の原料には以下のようなものがあります。

<農薬の原料(農水省)>

・ 石油、石炭
・ リン、カリなどの鉱石類
・ 界面活性剤など

普段絶対に口に入れてはいけないものばかりですよね。健康被害に関しては直ちに影響は無いものの、発ガン性があったり遺伝子を傷つけたり催奇形性などがあったりします。催奇形性とは胎児の発育に悪影響を与えてしまうことで、奇形の原因となるものです。
1度に大量に摂取しなければ急性の中毒になることはありませんが、出来れば摂りたくないものですね。

残留農薬の多い野菜、果物

1口に「農薬が多い」とは言っても、育て方や性質によって農薬が残留する量は変わってきます。今回は特に残留の多い野菜、果物をご紹介しますので、調理に使う際は無農薬のものを探すなど、気をつけた方がいいかもしれませんね。

<野菜>
・ セロリ
・ プチトマト
・ きゅうり
・ ケール
・ ジャガイモ
・ ほうれん草
・ ピーマン
・ 唐辛子など

特に葉野菜に多いようです。セロリやプチトマトはその他の野菜よりも残留農薬が多いため、食べる前は念入りに水で洗った方が良いでしょう。

<果物>
・ リンゴ
・ 桃
・ ぶどう
・ イチゴ
・ ブルーベリーなど

野菜ほど種類は多くないようです。リンゴやぶどうなどはきちんと皮を剥き、そのまま食べるイチゴはやはりしっかり水で洗ってから食べるようにしましょう。特にお子さんは果物が大好きだと思うので、注意が必要ですね。野菜、果物共に国産でも輸入品でも残留農薬は多いので、産地で判断するのは正しくないでしょう。

 日本は薬品に関する規制が厳しいというイメージがありますが、使用量が世界一というのはかなり衝撃的な結果でしたね。ですが健康被害も「著しく且つ重度である!」という事はありませんので、過度な心配はしないようにしてください。好ましくはありませんが、心配になり過ぎるのも良くありません。食事は美味しく楽しくすることが1番ですので、有機野菜や無農薬野菜を選ぶ事で安心感も取り入れましょう。

残留農薬の少ない野菜

先ほどは残留農薬の多い野菜についてお話しましたが、今回は少ない野菜に触れていこうと思います。農薬はただちに害は出ないものの、本来体に入ってはいけないものばかりです。石油や石炭、鉱石などを原料に作られたものが食べ物についているなんて怖いですよね。大人はもちろん、小さなお子さんには特に食べさせたくないものです。そこで今回は有機野菜や無農薬野菜についてお話ししたいと思います。残留農薬が少ない野菜もご紹介しますので、是非参考にしてみてください。

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有機野菜、無農薬野菜とは

ちょっとお値段は高いですが体に入るものですので、有機野菜などを選んでいきたいですよね。無農薬野菜は読んで字のごとく農薬を使わずに育てた野菜のことですが、有機野菜も含めてもう少しきちんとご説明したいと思います。

<有機野菜>
 有機野菜は「有機JAS規格」にのっとった生産方法で生産され、その安全性が認められると「有機野菜」として販売することが出来るのです。一定期間以上、農薬はもちろん化学肥料や土壌改良剤という薬剤を使わないことが前提です。野菜の種類によってその期間は違いますが、2年から3年以上が最低ラインとなっています。

<無農薬野菜>
 無農薬野菜は、もちろん農薬を使わずに栽培した野菜のことなのですが、有機野菜と違うのは「土壌に前年の農薬が残っていても今年使っていなければ無農薬野菜となる」ということです。栽培期間中に使わなければ無農薬となるので、有機野菜の方が安全性は高いのかもしれませんね。ですが農薬を使った野菜よりは安全だと思うので、あまり神経質にはならないでくださいね。

残留農薬の少ない野菜、果物

農薬を使った野菜や果物であっても、性質によっては残留農薬の少ないものもあります。やはり値段的に「有機野菜はちょっと・・・」という時に使ってみてください。

<野菜>
・ グリーンアスパラ
・ きゃべつ
・ アボカド
・ とうもろこし
・ ナス
・ たまねぎ
・ さつまいもなど

どれも生のまま食べる機会は少ないですし、皮を剥いて食べるものが多いですよね。事前にしっかり水洗いするなど、調理に少し気を遣えば農薬の量はかなり減ると思います。

<果物>
・ パイナップル
・ パパイヤ
・ メロン
・ キウイ
・ マンゴー
・ グレープフルーツ
・ スイカ

果物もやはり皮を剥いて食べるものが多いですね。果肉にまで農薬が浸透しづらいのでしょうか。野菜のようにゴシゴシ洗うことが出来ないので、残留農薬が少ないのは嬉しい限りです。

 有機野菜や無農薬野菜はどこにでも売っている訳ではないですし、お値段も少々高いですよね。有機野菜は宅配サービスを実施しているところもありますので、上手に利用して家計にも体にも優しい食事を。有機野菜と残留農薬の少ない野菜を併用することで、値段も安く抑えられるかもしれませんね。
流水でよく流したり、葉野菜は表面の1枚を捨てたりするだけでも農薬の量は抑えられます。農薬の落とし方についてはまた改めてご紹介しますので、皆さんの健康的な食生活の参考になれば幸いです。