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食事を変えてみんなで健康になろう。食事と健康は多くの人にとって一生切り離せない大事なテーマです。 食べることで体が作られ、その健康状態を維持するための重要な要素もまた食事。毎日の食事から健康になるのが1番ですよね。

食べるもので匂いが変わる⁈体臭と食事の関係とは。

      2017/09/08

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体臭が気になるために人に近づくことができないと感じたことがあるでしょうか?恐らく多くの人がこのような悩みを抱えています。むしろ自分の体臭が気にならないという人のほうが少ないことでしょう。体臭の原因は様々ですが、たいていの場合は汗、そして腸内環境の悪化です。

体臭が気になる人は食事を見直そう!食べ物と臭いの関係とは?

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では汗と体臭の関係はどのようなものでしょうか?意外なことかもしれませんが、汗そのものは無臭です。しかしかいた汗をそのまま放っておくと汗に変化が生じ、臭いが発生します。人間の体にはエクリン腺、そしてアポクリン腺という二種類の汗腺があります。そして汗ではないものの、皮脂を分泌する皮脂腺も汗腺と同様にたくさん存在してます。
エクリン線から出る汗の特徴は、ほとんどが水分であるということです。この汗は体温の上昇や緊張したときに出されます。

そしてアポクリン腺か出る汗はベタベタしており、油分を含んでいます。なぜならこの汗は毛穴に詰まった皮脂を押し出す働きがあり、常に皮脂と混ざり合った状態にあるからです。そして皮脂腺からは皮脂が分泌されます。ちなみに皮脂の主成分は脂質です。エクリン腺とアポクリン腺から出る二種類の汗は体温調節などの大切な役割を担っています。また皮脂は肌を乾燥から守るにの欠かすことができないものです。こうしたことを考えると、汗をかくことは体にとって必要なことであるのが理解できます。

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冒頭でも述べたように、汗そのものは無臭です。ではなぜそれらから悪臭が放たれてしまうのでしょうか?その理由の一つは雑菌です。汗には雑菌が好む成分がたくさん含まれています。そして雑菌がそれらを餌として分解するとき、悪臭が放たれるのです。汗によって成長した雑菌は繁殖を繰り返し、増え続けます。当然のことながら増えた雑菌は汗の成分を分解し続けるために、悪臭は強まっていくのです。また分泌された皮脂は時間が経つと酸化し、過酸化脂質に変化します。そして過酸化脂質には独特の臭いがあり、これも体臭の原因となるのです。
また腸内でトラブルが発生するとそこでも臭気が発生するようになり、人と近づいて話をすることに抵抗を感じるようになります。しかしこうした問題は食事に気をつけることで改善することができます。では食事と体臭の関係について見てみることにしましょう。

食べ物で汗の質を改善し体臭を抑えよう!

体から出る汗の質は食事に左右されます。汗に含まれる成分で体臭と大きく関係するのは脂質とタンパク質です。先にも述べたように、皮脂は酸化して過酸化脂質に変化することで悪臭を放つようになります。そしてタンパク質は雑菌の大好物であり、この栄養素が汗に多く含まれると雑菌は瞬く間に繁殖します。

そのため脂質、そしてタンパク質が汗に含まれることがないよう、心がける必要があります。もちろんこれらの栄養素を全く摂取しなければ、体臭は改善されます。しかし脂質、そしてタンパク質は生きていく上で欠かすことができない栄養素です。そのためこれらを全く断つという極端に走る必要はありません。しかしどちらの栄養素も多くの人に好まれる食材に含まれています。たとえば肉やチーズなどの動物性食品です。

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そのためついついこれらを食べ過ぎてしまうことがあるでしょう。しかしこのような習慣は体臭を生じさせます。そのため上記で述べた二つの栄養素の過剰摂取は避けるべきです。

また皮脂の酸化に関してですが、これは酸化防止作用のある成分を摂取することである程度防ぐことができます。たとえばポリフェノールです。赤ワインに多く含まれているこの成分には、抗酸化作用があります。

そのためこの成分を摂取することで皮脂の酸化を予防することができるのです。しかしアルコールにも体臭を生じさせる成分が含まれているために、体臭予防として赤ワインをたくさん飲むことはお勧めできません。しかしポリフェノールは胡桃やオリーブ、乾燥バジルやブルベリーなどにも多く含まれていますので、そのようなものから摂取することも可能です。

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また新陳代謝があまりよくない人の汗には雑菌が好む成分が多く含まれてしまう傾向にあります。そのためあまり汗をかかないからといって油断するのではなく、普段から食生活には注意することが必要です。

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腸内環境を改善して体臭を防ぐ!

体臭と腸内環境にはあまり関係がないように感じられますが、これらは大きく関わっています。まず腸内環境が悪化するとアンモニアが発生することがあります。このアンモニアが体臭を生じさせるのです。また消化が悪い食べ物は腸内に長く留まります。そのため消化前に腐敗してしまうことがあり、その臭いが口や汗から発せられることがあります。このようなことも体臭の原因となるのです。そのため腸内環境を整えるものを食べることは非常に重要です。

食物繊維と乳酸菌を摂取しよう!

ここでポイントとなるのが食物繊維と乳酸菌です。食物繊維は腸内の不要物を体外に排出するのを助ける働きを有しています。また乳酸菌は善玉菌を増やし、体臭を引き起こす悪玉菌を減らす働きを有しています。ではどのような食品に食物繊維や乳酸菌が含まれているのでしょうか?まず食物繊維ですが、これは野菜に多く含まれています。また食物繊維は二種類あり、一つは不溶性食物繊維、もう一つは水溶性食物繊維です。

前者には先に述べた腸内の不要物の排出を助ける働きがあります。そして後者には乳酸菌と同様、善玉菌を増やす働きがあるのです。そして野菜にはこの両方の食物繊維がたくさん含まれています。

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そのため野菜をたくさん食べることは、体臭改善に大きく貢献するのです。

では乳酸菌に関してはどうでしょうか?この点で有名な食品は何といってもヨーグルトです。

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その他にもぬか漬けや味噌、そしてキムチなどにも豊富に含まれています。細菌ではキムチと納豆を混ぜると乳酸菌が増えることがわかっており、このようなものをおかずとして食べる人もいます。納豆には食物繊維が含まれていますし、乳酸菌が増えたキムチを同時に食べることで高い体臭予防効果が期待できます。低コストで食べられるこの納豆キムチは、体臭予防にお勧めのメニューです。

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その他の体臭に効果的な食べ物

体臭予防に効果を発揮する食べ物は他にもたくさんあります。たとえば果物です。

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果物にはビタミンCがたくさん含まれています。この栄養素には抗酸化作用があり、摂取することで皮脂の酸化を予防してくれます。

またオリーブオイルに含まれているオレイン酸、そしてシソ油やゴマ油に含まれているαーリノレン酸にも同様の抗酸化作用があり、これらを摂取することでも体臭予防が可能です。

また抗菌効果のある酢を摂取することで、腸内環境を乱しかねない雑菌を除去することができます。この調味料は様々な料理に使用することができますので、体臭予防としてお勧めできるものです。

またこれまでもいくつか取上げてきましたが、体臭を引き起こしかねないものを食べ過ぎないようにするのも重要です。たいていの場合、そのようなものを食べ過ぎなければ大きな問題となることはありません。そのため体臭が気になると感じたなら、まずは自分の食生活を見直してみることができます。もし特定のものを食べ過ぎており、それらに原因がある場合は、バランスの取れた食事を心がけるようにします。そして体臭をいち早く改善したいと感じた場合は体臭改善効果を有する食材を意識して食べるようにします。
しかしどんなに食生活に注意していても新陳代謝がよくなければ汗の質が悪くなり、体臭が生じやすくなります。そのため食生活と同時に生活習慣も見直し、適度な運動によって代謝を上げることにも努めるべきです。