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食事を変えてみんなで健康になろう。食事と健康は多くの人にとって一生切り離せない大事なテーマです。 食べることで体が作られ、その健康状態を維持するための重要な要素もまた食事。毎日の食事から健康になるのが1番ですよね。

痩せ型で困っている!太れないのは体質?気をつける食事とは

      2017/09/08

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「痩せていることが正義」である、と考える人も多いでしょう。しかし、細身体型のブームで警告が発せられているような業界もあるのです。

例えば、海外のトップモデル。昔ケイト・モスが一世風靡したときに、若年層が細身を目指しすぎる…ということで、モデルでも細すぎるのはダメ!みたいな規制(?)が出たときがありました。確かフランス(4万人ものの拒食症の方がいる)だったと思います。太りたくても太れないモデルさんはきっと苦労をしたことでしょう。

「痩せたくても痩せれない人」からすると、「太りたくても太れない」といのはなんて贅沢な悩みだこのやろう…とコブシを握り締めたくなりますが、実際に困っている人の話を聞くと、なかなか切実だったりするもの。

そして、日本は世界的に見てもやせている人が多い国で、太りたいのに太れない人は意外と多いものです。

そのような人に向かって「もっと食べないさい」とか「糖分が足りないから甘いものを意識して摂取するべき」などという人がいます。しかし実際には太れない原因は様々で、一概に食べる量を増やすことで問題が解決されるとはいえません。

太れないことの原因には栄養の消化と吸収が大きく関わっているのが一般的で、自分の体にはどのような特徴があるのかをまず知る必要があります。

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痩せ型で太れない方の気をつけるべき食事方法

痩せ型

ではまずどのような体質が太りにくい体を作っているのかを見てみることにしましょう。その後、ウエイトアップを可能とする食事についてご紹介したいと思います。

「基礎代謝が高い」

基礎代謝とは簡単にいえば人の体が常に消費しているエネルギーのことです。当然ことながら体が必要とするエネルギーは食べ物によって作り出されます。そのため基礎代謝が高ければ食べ物が体に脂肪となって蓄積されることが難しくなり、身体を細くしてしまうのです。

健康であり、食べる量も人並みであるにも関わらずなかなか太れないという人の多くは基礎代謝が高いことに原因があります。

「胃が弱っている」

食べ物は胃で消化され、必要な栄養分は主に小腸で吸収されます。そして取り入れられた栄養分は血液を通して体全体に行き渡り、それが筋肉や脂肪を形成します。しかしこの大切な役割を果たす胃が弱っている場合、体はなかなか太ることができません。
しかし胃の衰弱は容易に気づくことができます。そのため腹痛や食事をした後にむかつきなどが生じた場合、胃の働きが弱っていることを疑うべきです。胃が問題なく働くようになれば痩せ型体型を改善できることがあります。

「胃下垂」

痩せ型体型で悩む人の中に意外と多いのが胃下垂です。胃下垂とは胃が正常な位置より下にあることをいい、このような状態の胃は食べ物をうまく消化できないことがあります。そのため食べ物がいつまでも胃の中にある状態が続き、食欲が減退します。垂れ下がった胃を正常な位置に戻すには腹筋を鍛えるのが効果的です。そうすることで胃が押し上げられ、正常な位置に戻ることがあります。

この他にも甲状腺ホルモンの異常によってエネルギーが過剰消費されたり、癌などの病気が引き起こす痩せ型体型などがあります。そのため体の異変や体調不良が伴う場合はすぐに病院へ行き、検査を受けるべきです。

太りたい!栄養素と食べ方について知る

基本的に体を作る栄養素はたんぱく質と炭水化物、それに脂質です。たんぱく質は筋肉をはじめ体そのものをつくる働きを担っています。また炭水化物は主に体が必要とするエネルギーを作り出す栄養素ですが、分解されると糖分になるために身体を太らせる働きを有しています。また脂質も身体に脂肪を蓄えさせる働きを有しているために、吸収されれば体は大きくなります。

この3つの栄養素の中で一番消化が悪いのが脂質です。また脂質を一度にたくさん摂取すると胃腸に負担がかかり、他の栄養素の吸収が妨げられてしまうことがあります。そのため一度にたくさんの脂質を摂取することは避け、たんぱく質と炭水化物の摂取を心がけます。
食べ物はよく噛んで食べることで胃腸に負担をかけることなく消化されます。

またよく噛むことで唾液の分泌が促され、胃腸に食べ物が届く前に炭水化物を始めとする食べ物が口の中である程度分解されます。そのためよく噛んで食べることは非常に重要です。

また消化酵素を多く含む物を食べることで、消化はさらに促されます。消化酵素を多く含む食べ物は生野菜や果物、刺身、納豆やキムチ、そして味噌やチーズなどの発酵食品です。しかし消化酵素は熱に弱く、約70度で活性がなくなります。そのため調理法には注意が必要です。

健康的に太るための食事とトレーニング

先にも述べたようにたんぱく質と炭水化物は太るために欠かせない栄養素です。しかし健康的に太るためには食事に気をつけ、尚且つトレーニングを行う必要があります。まずたんぱく質は肉や魚に多く含まれています。そのためこれらを食べることは必須です。しかし脂質の多い肉は胃もたれを引き起こすことがあります。

そのため胃腸がそれほど丈夫ではない人は脂質の少ない鶏肉や魚がお勧めです。また炭水化物はご飯やパン、そして芋類に多く含まれています。そのため主食を必ず食べるようにします。これらのものを食べつつ、先に挙げた消化酵素を含む食べ物を同時に摂取し、消化をよくします。

また健康的な仕方で体を大きくするには筋肉量を増やして太る方法がお勧めです。しかし筋肉トレーニングはカロリーを消化してしまうために体を大きくするには多少時間がかかってしまうことがあります。そのためエネルギーを作り出す炭水化物を多めに摂取すること、そして筋肉の動きを活発化してくれるカルシウムの摂取を心がけます。液体カルシウムは固体カルシウムよりも吸収が早いことで知られています。そのため筋肉トレーニング前に牛乳を飲むと効果が高まります。

確かに消化を助ける成分を摂取し、尚且つ脂質や糖質を過剰摂取することで身体を短時間で太らせることが可能なケースがあります。しかしこのような仕方で太ることには健康を害するという危険も潜んでいます。そのため時間をかけてゆっくりと身体を太らせることを心がけるべきです。